見逃すな!子供の水難事故・パ二ック事故の隠れた原因とは?〔15〕
背の届く浅瀬でも子供の水遊びには注意!
連日の暑さで、子供を連れてプールや海遊びにいかれる方が多いですね。
今日からお盆休みですから、故郷の川で水遊びやバーべキューを楽しむご家族もたくさんおられます。
子供たちも夏休みでもあり、思い切り身体を動かして、水遊びに熱中しています。
熱中して楽しむのは良いのですが、親子ともども開放感からか普段の生活ペースから逸脱して、気が付かないうちにオーバーペースで、思わぬ体力を消耗していることがあります。
その様な時に起きるのが水難事故です。
事故の原因は、背が届かない深みにハマつた、離岸流に巻き込まれたとか様々ですが、事故の中には、特に子供に多い事故ですが、背の届く浅瀬で水難事故・溺死というのがあります。
この悲しい事故を聞くたびに、何故その様な浅瀬で溺死するのか、不思議に思われた方はいないでしょうか。
水難事故・溺死の原因に「こむら返り」!
自分の背丈より浅い水中で溺れる?その不可思議!
普通では考えられない事故ですが、ニュースではパニックを起こして溺死したのではないか、位しか報道されていません。
詳しくパニックを起こした理由は、ほとんど解明されていないのです。
しかし私にはパニックを起こした理由が、大体想像つきます。
それは水中で「こむら返り」を起こしたということです。
「こむら返り」とはふくらはぎが、強烈な痛みを伴う,筋肉の異常な痙攣を言います。
成年になるまでには皆さん経験済みですが、子供には生まれて初めて経験する異常事態になります。
強烈な痛みを初めて経験する子供には、たとえ浅瀬であつても、恐怖以外の何物でもありません。
ましてや慣れない水中で起こす、突然のこむら返りはパニツクを引き起こす十分な要因です。
片脚だけの「こむら返り」ならまだしも、両脚同時に起こすのも普通で、ひどい時には両脚の全部(太ももから下全て)が「こむら返り」を起こすこともあります。
その場合は、パニツクを起こすと同時に溺れたということも考えられます。
水泳部員でも恐怖の全身こむら返り!
私が「こむら返り」に詳しいのは、高校時代水泳部員だつたからです。
4月から屋外プールで凍えながらの練習では、皆よく「こむら返り」を味わつたからです。
たいていは片脚のふくらはぎで済むのですが、2~3度同じ部員ですが両脚全部「こむら返り」を起こし、ただならぬ様子を見て、他の部員数名があわてて、救助に飛び込んだことがあります。
水に慣れた水泳部員でも、両脚の「こむら返り」は生命の危険にさらされることもあるのです。
ましてや水中で初めて経験する子供が、「こむら返り」にパニックを起こすのに無理はありません。
下半身太ももからの「こむら返り」ならば、水中経験の浅い人は成人でも、浅瀬であってもまず間違いなく溺死します。
こむら返りが起きるメカニズム
夏休みの開放感からくる楽しさで夢中になり、水中に長くいると体温が下がり、知らず知らず血液循環が悪くなつています。
さらに水中運動によるエネルギーの大量消費で、体内のミネラル不足(特にマグネシウム)と発汗による水分不足が重なり、筋肉痙攣(こむら返り)が起きるのです。
「 こむら返り」の対処と予防法
(1)「こむら返り」が起きたなら、慌てないでふくらはぎをストレッチします。
こむら返りになつた脚のつま先を、片手でつかみ身体側にひつぱり、アキレスけんを伸ばします。
また足裏を壁に押しつけてアキレスけんを伸ばすと、少しずつ痛みは治まつてきます。
(2)下半身をタオルなどで温め、血行を促進します。
(3)高濃度の電解質(スポーツ飲料)を摂取する。
特にマグネシウムなどのミネラル分をサプリで摂取。
(4)水分不足を補う(ミネラルウオーター)
痛み自体は4~5分たてば収まつてきますので、あまり気にする必要はありません。
子供の水遊びは、浅瀬でもパニツクを起こして、生命の危険
ことにご両親は留意して、楽しい夏休みを過ごしてください。
浅瀬だからと安心しないで、決して子供から目を離さないように心がけましょう。
長時間の遊泳にも注意してあげてください
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